2019年8月7日、Android Q ベータ6がリリースされました。ベータ6はベータの最終版です。数週間以内に公式バージョンもリリースされると、Android ベータ6リリース発表記事に記載されています。
ベータ6更新情報
ベータ6のアップデートには、PixelとAndroidエミュレーター用とAndroid Studio用のビルドツールの最新Android Qシステムイメージが含まれています。ベータ6は、最終版のプラットフォームのすべての機能、システム動作(挙動・反応)、開発者向けAPIが含まれています。ベータ6では、多くのバグフィックスと最適化が行われています。詳しくは、リリースノートをご参照ください。
ユーザーからのフィードバックを元に、ベータ6ではジェスチャーナビゲーションの改善を行っています。改善点の一つは、安定して継続性のある動作を確保するものです。二点目は、バックジェスチャーに細やかな設定を加えています。さらに詳細なジェスチャーナビゲーションの最適化についての記事を投稿予定とのことです。
Android Qの特徴とAPIを活用したアプリ開発
アプリの開発者向けに特に全てのアプリでサポートを推奨する機能として、以下の3つを挙げています。
- ダークテーマ: ユーザーがシステム全体でダークテーマを有効にした際に、一環した違和感のない体験をユーザーに提供するようにします。
- ジェスチャー・ナビゲーションのアプリでのサポート。エッジトゥエッジ(端から端)の動きをサポート、カスタムジェスチャーがシステムナビゲーションジェスチャーと補完できるようにします。
- フォールダブル(折りたた見)の最適化:フォールダブル端末向けの最適化を行います。
アプリと関連性がある場合には、以下を推奨します。
- よりインターラクティブ(対話できる)通知: 通知にメッセージが含まれている場合、推奨する返信やアクションを通知で有効にして、ユーザーが速やかにアクションできるようにして、エンゲージするようにします。
- より良い(高度な)バイオメトリクス: バイオメトリックの認証を使用している場合、指紋認証をサポートするバイオメトリック・プロンプトに移動します。
- 高度なレコーディング: キャプション、またはゲームプレイの録画に、オーディオ・プレイバック・キャプチャーを有効にすることは、より多くのユーザーにリーチする方法となり、アプリがより利用されやすくなります。
- より良いコーデック: メディアのアプリでは、ビデオストリーミングではAV1、ハイダイナミックレンジ・ビデオではHDR10+。スピーチとミュージックのストリーミングでは、Opusエンコーディング、ミュージシャンには、ネイティブMIDI APIが利用可能です。
- より良いネットワークAPI: アプリがWiFiを使用した IoT 機器(インターネット情報機器)の操作を行う場合、 設定、ダウンロード、プリントのような機能にネットワーク接続 APIをお試しください。
ベータ5からベータ6へのアップデート
現在、ベータ5を使用している端末には、8月7日(日本時間では8日)に新しいベータ版へのアップデートが可能になった通知が届いています。
接続しているネットワーク環境(従量制ではないネットワーク)によっては、近い内にベータ5からベータ6に自動的にアップデートもされるようです。
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