Androidのバージョンは、基本的に年に一度のペースで、新しいバージョンが提供されてきています。2019年8月の時点での最新バージョンは9.0です。(2019年9月3日に、次期バージョンのAndroid 10がロールアウトされました。)
市場ではAndroid 最新のバージョンが最も使われているわけではない
最近Android スマートフォンを購入した場合は、最新バージョンが搭載されている可能性が高いですが、必ずしもそうとは限りません。
Googleが直接提供するスマートフォンのブランド Pixel の場合は、新しいバージョンが利用可能になると通知が届き、端末側でアップデートできます。
Google以外のメーカーのスマートフォンでは、Androidのアップデートの可否や更新方法は、端末の機種、メーカー、キャリアによって異なります。スマートフォンのメーカーやキャリアによるアプリや設定などの関係で、Androidのアップデートに対応していない機種もあります。
アップデートできる場合でも、Androidのバージョンは更新せずに使っているユーザーも少なくないと思われます。
最新のAndroidバージョンを使用している機器は、全体の約1割程度しかありません。
2019年5月時点のAndroid バージョンシェア
Googleは、アプリの開発者向けにAndroidのバージョンのシェア分布調査を定期的に行って、調査結果を開発者向けのページに公開しています。現時点で公開されているAndroidのバージョンのシェア分布データは、2019年5月1日から5月7日までの7日間の期間で集計したものです。
バージョン | コードネーム | API | 分布 |
2.3.x | Gingerbread | 10 | 0.3% |
4.0.3 – 4.0.4 | Ice Cream Sandwich | 15 | 0.3% |
4.1 – 4.3 | Jelly Bean | 16-18 | 3.2% |
4.4 | KitKat | 19 | 6.9% |
5.0 – 5.1 | Lollipop | 21-22 | 14.5% |
6.0 | Marshmallow | 23 | 16.9% |
7.0 – 7.1 | Nougat | 24-25 | 19.2% |
8.0 – 8.1 | Oreo | 26-27 | 28.3% |
9.0 | Pie | 28 | 10.4% |
Source: Platform versions – Distribution dashboard, Android Developers
最も利用が多いのは一世代前のOreo
2019年5月第一週の時点で最も使用されているAndroidのバージョンはOreoです。全ユーザー(機器)の4分の一を超える28.3%は、Oreoを使用しています。Oreoは、2017年8月21日にリリースされました。
Oreoに続いてシェアが高いのは、Nougat(2016年リリース)、Marshmallow(2015年リリース), Lollipop(2014年リリース)と続き、最新バージョンのPieは第5位となっています。
2019年後半には、新機種 Pixel 4も発表され、新しいバージョン10.0、コードネーム「Q」が市場に投入される予定です。Androidのバージョンの分布も大きく変わることが見込まれます。
しかし、上に紹介した様に最新のAndroidを搭載した新モデルが市場に投入されても、多くのユーザーは過去のバージョンを利用しているのがこれまでの調査でも明らかになっています。この傾向は、今後も大きくは変わらない可能性が高いです。
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